エカキムシ(ナモグリバエ幼虫)
葉っぱの中に潜り込み、葉肉を食べてしまいます。葉の裏側を好んで食べるため、表側で見えている部分よりも実際の被害が大きくなりがちで、迅速な対応が必要です。
発生時期
秋から発生を始めますが、春先になると一気に数が増えます。成虫は小さなハエなので、あまり目立ちません
予防方法
成虫は黄色い物に誘引されますので、黄色い色が着いた粘着版を置いてあげると有効に捕まえることが可能です。
駆除方法
葉の中に侵入するため、防除することが中々難しい害虫です。発生した成虫を確実に捕らえて、次世代を発生させなくするためにも黄色い粘着板を置いてあげるといいでしょう。
ソラマメゾウムシ
マメゾウムシの仲間は、いろいろな豆のさやに産卵し、中の豆を幼虫時代に食べてしまいます。気づかないで茹で上げると、中に入って…なんてことに注意しましょう。
発生時期
5月頃、ソラマメの小さなさやに産卵し、7月ぐらいに成虫になって羽化していきます。小さなコガネムシのような姿です。
予防方法
ソラマメゾウムシの成虫は、明かりに集まる性質がありますので、誘蛾灯などのトラップで飛来を防ぐことが可能です。
駆除方法
ソラマメの中に食い入っている場合、外から見ての判別が難しいです。産卵される前の段階での予防が望ましいものです。
アブラムシ(ソラマメヒゲナガアブラムシ)
新芽にたかる、緑色をした大型のアブラムシです。他のアブラムシと同じように単為生殖をするため、爆発的な繁殖力を誇ります。ウイルス病の媒介にも注意が必要です。
発生時期
南方だと、成虫で越冬するため、加温があると一年中被害があります。特に3月には、翅の生えたメスが飛んで来て、増殖が一気に始まります。
予防方法
メスの飛来を防ぐために、シルバーマルチやシルバーテープといった、反射光を使ってソラマメへの着地を阻害する方法があります。近くにカラスノエンドウなど、マメ科植物の雑草があると発生源になりますので、こまめな雑草駆除も効果的です。
駆除方法
新芽付近に、多くの個体がくっつきます。少数の個体相手には、牛乳による霧吹きが効きますが、目が届かない所も出てしまうのでこまめな措置が必要です。クサカゲロウやテントウムシなど、生物農薬が多く開発されており、このようなものの利用も効果的です。
タバコガ(タバコガ、オオタバコガの総称)
タバコガの名前がついていますが、タバコ以外の野菜の葉もバリバリ食べ、被害がとても大きい蛾の幼虫です。幼虫が大きくなると、一匹あたりの食害量が大きい上ので、早めの駆除が必要です。
発生時期
春から秋にかけて発生し、特に8月に産まれた卵から孵化した幼虫が大きくなる9月に被害が大きくなります。
予防方法
害虫用のネットを張ったり、夜間に虫が嫌う黄色い光で照らしてあげて、産卵を防ぐことが効果的な予防となります。
駆除方法
大きくなった幼虫はよく目につくので、手取りで駆除が可能です。木酢液なども効果がありますが、大きくなった幼虫は耐性が極めて高く、薬による防除は困難です。
ダニ(ハダニ)
小さく、緑色のつぶみたいに見えます。葉の汁を吸うだけでなく、ウイルス病を媒介し、葉を枯らしてしまいます。増殖能力も極めて高いです。
発生時期
初夏から秋口にかけて、一気に増えます。葉の表面が乾いたような感じに見えます。
予防方法
水に弱く、強めの散水で密度を減らすのが効果的です。またそのため、梅雨時は増殖力が低いです。
駆除方法
少数の時には、牛乳の散布が有効です。他、捕食性の天敵であるカブリダニ類が売られています。また、身体が小さいので粘着材などを利用するのも便利な防除法です。