ウリキンウワバ
成虫は茶色い地味なガですが、幼虫はゴツゴツした緑色のイモムシです。葉っぱを食べるとともに、葉っぱの根本を噛んで、枯らしてその中に隠れてしまうので注意が必要です。
発生時期
特に9-11月頃に被害が大きくなることが多いです。
予防方法
発生初期の9月頃から注意して、小さな幼虫のうちに防除することが重要です。また、産卵を避けるための防虫ネットも有効です。
駆除方法
不自然に枯れた葉を見つけたら、その周りにいる幼虫を駆除することが重要です。
アブラムシ(ワタアブラムシなど)
新芽にたかり、葉の汁を吸うと共にウイルス病を感染させてしまいます。昆虫としては珍しく、卵胎生のため自分のクローンをどんどん作り出し、圧倒的な繁殖力を誇ります。キュウリには、黒いワタアブラムシが付く場合が多いです。
発生時期
一年中発生しますが、特に春には翅の生えたメスが飛んで来て、一気に増殖します。
予防方法
メスの飛来を防ぐために、シルバーマルチやシルバーテープといった、反射光を使ってキュウリへの着地を阻害する方法があります。
駆除方法
少数の個体相手には、牛乳による霧吹きが効きますが、葉の裏にいる個体も多く、目が届かない所も出てしまうのでこまめな措置が必要です。クサカゲロウやテントウムシなど、生物農薬が多く開発されており、こうした益虫を放すことが効果的です。
ウリハムシ
オレンジ色の翅をした小さな甲虫で、成虫は葉っぱ、幼虫は根っこまで食べてしまうウリ科植物の大害虫です。
発生時期
春先の4月に越冬成虫が、7月に新成虫が飛来してくるので注意が必要です。
予防方法
成虫の飛来を防ぐために、シルバーマルチなどの反射材を置いてあげることが効果的です。また特に幼苗時には防虫ネットが効果的です。
駆除方法
オレンジ色の成虫は目立つので、見つけたらすぐに取り除きましょう。
ダニ(ハダニ)
小さく、緑色のつぶみたいに見えます。葉の汁を吸うだけでなく、ウイルス病を媒介し、葉を枯らしてしまいます。収量に大きな被害を与えます。
発生時期
初夏から秋口にかけて、一気に増えます。特に夏に増え、黄色く乾いたような葉っぱがでてきたら要注意です。
予防方法
水に弱く、強めの散水で密度を減らすのが効果的です。またそのため、梅雨時は増殖力が低いです。
駆除方法
少数の時には、牛乳の散布が有効です。他、捕食性の天敵であるカブリダニ類が売られています。また、身体が小さいので粘着材などを利用するのも便利な防除法です。
コナジラミ(オンシツコナジラミ)
白い小さな虫で、キュウリの葉っぱから汁を吸って枯らしてしまうと共に、病気を感染させてしまいます。20日程度で次の世代を回すことができるので、一度感染すると厄介な昆虫です。
発生時期
一年を通して増え、特に施設栽培だと一気に増殖します。
予防方法
防虫ネットや、UVカットフィルムなどを貼ることによって、成虫の飛来を防ぐことができます。また、苗から持ち込むことが多いので、植える前の苗の細かな検査が必要です。
駆除方法
少量の時には、牛乳の散布による防除も可能です。また、天敵であるオンシツマメコバチが売られています。