サツマイモの害虫

ヨトウムシ(ハスモンヨトウなどのヨトウガの仲間の総称)

夜中に地上に出て来て、葉っぱを食害するイモムシなので夜盗虫です。大きくなってくると、葉っぱをボロボロにしてしまいます。特にサツマイモは、大型のハスモンヨトウに好まれます。

発生時期

秋口の8~10月に発生のピークがあります。日中は地中に棲むので、天敵があまり機能しないのも特徴です。

予防方法

卵を産みつけられてから、孵化すぐの幼虫は地面に潜らず、葉裏に潜みます。この時期に葉っぱごと駆除するのが良いです。

駆除方法

地中にいるヨトウムシ相手に、木酢液や草木灰などを薄めて散布する方法が知られています。また、米ぬかなどでヨトウムシを誘引して殺してしまう方法もあります。


エビガラスズメ

おしりに一本、角を持っているのが特徴なスズメガの幼虫です。イモを食べている「元祖」イモムシでもあります。非常に大きな幼虫で、葉っぱを大量に食べ荒らすので注意が必要です。

発生時期

土に潜って蛹になり、7月から9月に2回発生します。

予防方法

スズメガの卵は大きく目立つので、新芽に産まれた卵を見たらすぐ駆除することで被害を未然に防ぐことが可能です。

駆除方法

葉っぱについている幼虫を見つけたら、すぐに摘んで駆除します。


ハリガネムシ(コメツキムシ類の幼虫)

成虫はひっくり返すと飛び跳ねる、罪のない姿をしている昆虫だが、幼虫時代にはサツマイモのイモに潜り込み、無数の小さな穴をあけて食害する困りもの。直線的な硬い姿なのでハリガネムシと呼ばれる。

発生時期

夏の7月~9月ごろに、幼虫がサツマイモのイモに潜り、小さな穴を開けてしまいます。

予防方法

幼虫が、タネイモの植え付け前に土中に潜んでいます。植え付ける時に、ハリガネムシが嫌う植物(マリーゴールドなど)を共に植えてあげると効果がある場合があります。

駆除方法

地中のイモを食害するため、発生した昆虫を駆除することは難しいです。


ドウガネブイブイ(ドウガネブイブイ、アオドウガネの総称)

コガネムシの仲間で、ドウガネブイブイは銅色、アオドウガネは緑色でいずれも綺麗な甲虫です。成虫が葉っぱを食べるだけでなく、幼虫がサツマイモのイモまで食べてしまうため、被害が大きい害虫です。

発生時期

夏から成虫が増え、秋口の9月~10月頃に幼虫の被害がピークとなります。

予防方法

飛来してきた成虫を捕まえるための誘殺灯、もしくは性フェロモンを利用した誘引トラップなどがあります。

駆除方法

葉っぱについている成虫を見つけたらすぐに取り去ります。イモを食べている幼虫は駆除が困難です。


ナカジロシタバ

シタバというように、前翅は地味な黒ですが、後翅は綺麗な白い紋が入った蛾の仲間です。幼虫は灰色がかったイモムシで、葉っぱをバリバリと食べてしまいます。

発生時期

年に数回発生しますが、特に秋口の9月~10月頃に大きな被害をもたらします。

予防方法

特に小さな幼虫は、さつまいもの葉に目立った丸い穴を開けますので、このような葉っぱを見つけたら取り除きましょう。

駆除方法

葉っぱについている幼虫を見つけたら、すぐに摘んで駆除します。尺取り虫のような動き方をするのが特徴です。